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中国図書館だより
「2017年度中国デジタル読書白書」が公表

 2018年4月13日、2018中国デジタル読書大会が浙江省杭州市で開幕し、その中で「2017年度中国デジタル読書白書」が発表されました。

 「白書」によると、2017年デジタル読書業界の市場規模が、152億元(約2,580億円)に達し、前年比で26.7%の増加になったことが明らかになりました。音メディアを主要な発信媒体とした有料コンテンツが急速に広がったことがこの業界の成長を促し、その影響を受け、オーディオブック市場は下降傾向となり、2017年の同市場規模は40億6千万元(約690億円)で、成長率は2016年の48.3%から39.7%に減少しました。ネットのオリジナル文学がオーディオブックへ膨大な情報を提供しているものの、ユーザーの有料コンテンツ利用率や情報提供量などの視点から見ると、中国のオーディオブック市場には、依然として開拓の余地があることが分かります。

 報告はさらに、ユーザーが電子書籍を購入したいと思う割合が、2016年には60.3%だったのに対し、2017年は63.8%となり、そのうち2017年における書籍一冊の平均購入金額は13.6元(約230円)で、2016年の8.9元(約150円)から52.8%の伸びとなったことを示しています。

コンテンツの生産において、「AI(人工知能)ソリューション」は2017年のキーワードとなりました。このAI技術は、自動で音声を文字に変換し、文章作成アプリがキーワードをもとに自動で書式を整えたり、執筆の補助を行なってくれます。AIは今後、特定の創作思考に基づき、みずから文学作品を生み出すようになるでしょう。

 それと共に、ユーザーの電子書籍やソーシャル・レコメンデーション、朗読ロボットなどの新技術に対する受容度は徐々に高まっています。今では6割以上の読者が、将来的に電子書籍の閲覧を選択する意向があり、47.2%のユーザーが、主にソーシャル・レコメンデーションによって電子書籍を選び、9割以上の読者が朗読ロボットを受け入れられる、としています。映像メディア改編による映画、テレビ、舞台劇などに対し課金を受けても構わないと考えるユーザーの割合も50%近くに上っています。

 今大会では、「2017年度中国十大デジタル読書都市」も発表され、深セン、南京、海口、杭州、長沙、成都、中山、貴陽、西安、大連が、十大デジタル読書都市の称号を獲得しました。デジタル読書都市ランキングは、各都市のデジタル読書指数により決定され、その指数は、デジタル読書浸透率、それぞれ一人当たりの平均閲覧量、購入額、閲覧日数、電子書籍閲覧冊数の5つの指標に基づいて算出されました。